最後の養鶏訓練が行われました
5月から始まった養鶏訓練が最終回になりました。
今回の訓練では、鶏を病気から守る自然薬剤や餌作り、鶏舎の掃除や病気の予防といった、養鶏を成功させる方法をレクチャーしました。
自分たちで鶏の栄養を管理し、鶏を育てていくために必要なレクチャーです。
今年度の養鶏訓練に参加している、オータニアン村とダンコットノン村で、自然薬剤と餌の作り方を指導しました。
自然薬剤は、ショウガ科の植物ガランガ、ショウガ、芋、にんにく、ココナッツシュガーを混ぜて作り、それから出る液体を鶏の飲み水に加えるか、餌にスプーン一杯加えることで、鶏の病気予防に効果があります。
また、ビタミンを補う栄養剤の作り方も指導し、鶏に満遍なく栄養を与えるくすりを自分たちで作れるようになりました。
また、日々の鶏たちの餌を作る訓練も行いました。
食用にならない小さい干し魚、キャッサバ、とうもろこしをそれぞれ粉末状にして混ぜて、それに青菜を加えることで餌になります。
また、鶏の病気感染を防ぐには鶏舎の環境を整えることも重要です。
鶏舎の清掃や産卵する場所を設けるなどして、鶏舎の環境を改善しました。
餌や薬も、自分たちで作ることができる作物ばかりなので、訓練後は各自で作り、各自で鶏を育てていくことができます。
養鶏訓練は今回で最後。
後日、養鶏訓練に参加した農民たちには若鶏が配られました。訓練で身に着けた知識や技術を生かして、自分たちで育てていきます。
育てた鶏が産んだ卵は日々の食料として活用されます。
そして、元気な鶏であれば、その肉を高値で市場に出すこともできます。
病気に負けずに大きく成長することを祈ります。