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スタディツアー報告 第5回

地雷探査現場訪問

【地雷除去機の前で記念撮影】

カンボジアには今も地雷や不発弾が地中に埋まっている場所があります。私たちは、カンボジア地雷対策センター(CMAC)が、実際に地雷や不発弾を探査している現場を訪れました。

 

地雷探査が終わっていない地域は、どこに地雷が埋まっているのか分からない場所。畑を耕すことも家を建てることも命がけな場所です。長年人が踏み入れていない土地なので、原生林のようになってしまっています。CMACは木々を取り除き、金属探知機を片手に一歩ずつ地雷が埋まっていないかを探査し、地雷や不発弾が見つかり次第除去していくという、地道な作業を行っています。

 

私たちは現場についてから、まず地雷が埋められた経緯についてCMACから説明を受けました。ベトナム戦争時の空爆、1975年からのポルポト政権、ベトナム軍のカンボジア侵攻など1997年まで内戦や戦争が続きました。戦場になった地域では大量の地雷が埋められ、無数に爆弾が落とされました。

私たちは探査現場を見学するために、防護服を着て、顔を守るカバーが付いたヘルメットを着用しました。ぬかるんでいて歩きにくい探査現場。そんな中でCMACは長時間作業をしています。 

【地雷や不発弾を探査するスタッフたち】
【ぬかるみに足をとられながら歩くツアーメンバー】

地雷探査が終わっていない部分には規制線が張られ、危険を知らせる赤いどくろマークの看板が立っています私たちはそのすぐそばを歩いていきました。

【実際に発見された不発弾】
【探知機を持つツアーメンバー】

実際に地中で発見された地雷や不発弾を目にすることもできました。これが地面に埋まっていて、そこを踏んでしまうと爆発してしまう。それが目の前にあることで一気に現実感を帯びてきました。

 

探査が終わっていないエリアには、どこにどんな兵器が潜んでいるのか分からない・・・一歩踏み出したら爆発するかもしれない。命と隣り合わせの現場で作業するCMACのスタッフたちに感嘆しました。

現場のすぐ近くに、大きな地雷処理機がありました。1998年に、当時山梨県における日立建機の代理店を経営していた雨宮さんが開発した地雷除去機です。この機械の導入により、カンボジアの地雷除去が格段とスピードアップしたそうです。

【爆破スイッチを押すメンバー】
【爆破された地雷】

また、実際に対戦車用の地雷を爆破する体験もすることができました。

遠隔機を使って2km以上離れた土地に埋めた地雷を爆破しました。火柱と黒煙があがり、一歩おくれて轟音が届いてきました。

 

遠く離れているのにもかかわらず、体を貫くような轟音。その破壊力の大きさにおののきました。それがどこに埋まっているのかが分からないなか、CMACは慎重に、手作業で探査をしています。

終戦後、疲弊したカンボジアには地雷や不発弾を処理するほどの技術も資金も無く、長年放置されていましたが、日本をはじめ各国の支援を受けて、現在地雷除去の活動を行うことができています。

 

「日本や世界の支援があったから、カンボジアは人が安心して住むことができる土地を増やしていくことができている。日本に帰ったら、地雷のこと、支援のことを日本の人達に伝えてほしい」

 

CMACの職員が最後に私たちに伝えた言葉が非常に重く、忘れられないものとなりました。

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